UP BEAT CLUB
UP BEAT CLUB イベントレビュー

第1回 2009年2月10日(火)

おちまさと氏 プロデューサー

記念すべき第1回のゲストは、テレビなどで活躍されているプロデューサーのおちまさと氏。メディア媒体のそれぞれの特徴を聞いた。

日本で「テレビ」が強いわけ

さまざまなメディアでプロデュースを手掛けるおちまさと氏にテレビの力がどう変化するのかを語っていただきました。
「日本はテレビの影響力がまだ強いと思います。ここ最近の各メディアの広告費を見ると、それまで人気となっていたテレビや雑誌が下降線をたどる一方で、インターネットが順調に伸びています。プロ野球中継の視聴率低下が示すように、視聴者のニーズが多様化しテレビの影響力が薄れ、インターネットが勢いを増しています。それでもテレビの訴求力は大きい力を持っていて、インターネットとどう協業していくかが課題だと思います」
 テレビをはじめラジオ、新聞、雑誌の広告費が減少する理由は、不景気によるものではなく、媒体の選択肢が増えたからだというおち氏。
「景気が回復しても4大マスコミ媒体の広告費は回復しないでしょう。それでもテレビの影響力は強いんです。その理由は、日本の「縦長」の地形にあります。縦に長い地形のおかげで、日本には時差がありません。最東端と最西端にいても、同じお笑い番組を観ていれば同じタイミングで笑える。日本中どこにいても、リアルタイムに情報を共有することができる。だから日本でのテレビの力は強大なのです」
 ネット上で話題になっていたものがテレビから発信された情報で一瞬にして火がつき大ブームが起こったりするのがよい例だとおち氏は説明します。

リアルタイムの情報共有がカギ

一方、世界中には広い国土を持ち、国内で時差がある国はたくさんあります。
「アメリカの西海岸と東海岸ではおよそ4時間の時差があります。東海岸でアメリカンフットボールの中継を観てエキサイトしても、西海岸では就寝中ということがあるのです。日本と違い、アメリカはテレビでリアル情報を共有しにくい環境だったんです。こうした状況の中で登場したのがインターネット。ネットならもちろんリアルタイムで情報共有ができるし、ケーブルテレビに加入するより手軽だったのかもしれません。
 アメリカで家庭でのインターネットの普及が早かったのも、国土の広さに加え、この時差が大きな理由の一つといえるかもしれません。
 今後、メディアとしてのインターネットが世界中でさらにシェアを広げていくのは当然だと思いますが、そこにテレビ業界がどううまく絡んでいくかが重要になると思います。すでにインターネットと融合したテレビ番組もありますが、もっと進んだ新しい見せ方や広告の見せ方など、次世代のビジネスモデルが生まれてくると思います。このニコンさんのUPに関しても、新感覚メディアとして非常に新しい可能性があると思います」
 最近では「クラッシュハローキティープロジェクト」など、テレビにとどまらず、あらゆるメディアで情報を発信し続けるおちまさと氏。「仕掛け」を生み出すためには、先を読むための情報収集は欠かせない。そんなおちまさと氏がUPを活用する場として提案するのがBARである。
「独りで訪れたビジネスパーソンが、酒を飲みながらUPで最新の映画を鑑賞する。デキるビジネスパーソンはOFFでも時間の効率化を図る。そんな使い方が見えてきますね」

おちまさと氏 プロフィール

おちまさと氏 プロデューサー
現在まで数多くのテレビ番組の企画・構成・演出・プロデュースを手掛ける。さらに様々な分野でのデザイン、音楽プロデュース、作詞、ラジオパーソナリティー、CM監督、企業プロデュース、本の執筆、講演活動など、その活躍は多岐に渡る。
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